佐賀の（有）森石州瓦　工事日誌

昨年の11月頃にホームページからの問い合わせで、
「雨漏れがしてるから、見に来てほしい。
屋根瓦の交換も検討してる。」
という、お問い合わせがあり、早速諸富へ。


南面


北面

お客様とお話をさせていただき、雨漏れ個所の確認です。
「座敷の上から漏れてる。」

写真奥が該当個所です

原因は、台風等で瓦が飛ばないように、シリコンで瓦をきっちり接着してるのが原因です。

ほかの個所も
シリコンの施工の方法で、それが雨漏れの原因になる場合があります。
その時の施工業者は素人か…？

その他、よくある事例として、雨漏れしてるからその付近をこういう風に、シリコンで継ぎ目をふさぐ方がいらっしゃいますが、これはNG。どんなに、しっかりしたつもりでも、わずかな隙間から重なり部分に雨は浸入します。
その水を外に流してやらないと、雨漏れの原因になってしまいますので、器用で屋根に登れる方でもそういう事はしないようにお願いします。



その他、棟部分も曲がっていたりしてます。

一番驚いたのが、


軒先の瓦に雀の侵入を防ぐ、
「雀口面戸」が無かった事です。
最近の瓦は

一体型であります。

面戸が無い瓦でも

プラスチック製の面戸を使用して、雀が入らないようにするのですが、こちらはまるで無し。

お客様が下から、ガムテープで塞いで対応されてました。
こういう施工を見ると、怒りがこみ上げます。

そういった、困られてる個所を相談させていただき、
1.不具合のある個所の補修
2.既存瓦を再利用して、施工しなおす
3.既存瓦は処分して、新しい瓦で葺きなおす

以上を提案させていただき、お客様は
「今、乗ってる瓦は汚れてるしするなら新しい瓦でバシッと葺き替えるか！！」
と、決断頂きました。

その気持ちに応えて、今後屋根で悩む事のないように喜んで頂けるようにと誓い（いつもそう思っていますが、今回は特に）、葺き替え工事に入ります。